サッカーファンならご存じ、日本代表選手で名古屋グランパス所属の田中マルクス闘莉王、その人の伝記まんがが、小学館のサイトで無料公開されている。クラブサンデー「闘莉王物語」←こちらにて(現在、第2話まで)。同じものが、週刊少年サンデーにも掲載されているらしい。
ついさっき『サポティスタ(*)』を見てそれを知ったので、筆者も閲覧してみたのだった。
で、その闘莉王選手は昨2009年に浦和レッズでいろいろゴタゴタしたすえ、今季からグランパスに移籍したばかりであり。そうして筆者はレッズのファンなので、想うところはちょっとありつつ。
そしてさいごまで読んだらアンケートフォームへの誘導があったので、筆者はこれへの感想として、だいたい次のように書いたのだった。
第1話の語り手の新米記者のひじょうに浮わついているところが、あまり感じよくない。
レフェリーを悪役にしている作劇は安易だし、サッカー競技のイメージを下げている。
そしてもっと全般に、『サッカーの楽しさ』を描くようなお話であればよいかと。
それがそうじゃなく、トゥーリオ1人をヒーローにするような作品になっている。
でまあ、あえて言ってしまうと、あまり後味のよくないかたちで闘莉王と別れたレッズファンの中には、『あいつは1人でヒーローぶりやがって、“まず”チームのために、という気持ちがなさすぎ!』、のような感じ方は、そうとう広く存在しそう。
筆者もそのようなバイアスを持っているがゆえ、「闘莉王物語」が上記のように読めたのだろうか? あるいは「闘莉王物語」というまんが作品が、そのような闘莉王選手のキャラクターを、うかつにも『正しく』描いてしまっているのだろうか?
ところで筆者の痛いところは、サッカーという団体競技の中で、常にどこか『1人で』闘っている感じの闘莉王選手を、実はそんなに否定しきれないところだ。ほんと言うと筆者は『組織』なんか大っきらいなので(!)、よく言われる『個人と組織との矛盾』という問題を、自分の力で(とりあえず)解決している闘莉王を、かっこいいと感じることがやめきれない。
…貴姉兄は、いかがお感じになられたことでしょう?
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