2010/02/23

田辺真由美「まゆみ!」 - おとめ涙のスカトロだいあり~

 
参考リンク:Wikipedia「まゆみ!」

≪少女まんがのギャグ≫なんて、『商業誌』とは思えないようなペースで展開しているものだ。確かこの作者は1989年に今作のベースになった作品でデビューしていて、そして単行本が出たのが1993年。
何せ初期には、月刊誌掲載で2~3ページの4コマだったもので。その間に、15歳の中学生だった作者は、軽~く大学生だか短大生だかになっている。

しかも真由美センセがヒロイン≪まゆみ≫の日常を描く、という(びみょうにも?)私小説チックな内容なので、この本の1~2巻あたりを読むと、女の子の日記帳をノゾキ見してるよーな感じもある(りぼんマスコット・コミックス, 全6巻)。
その間の心境や生活の変化が、かなりすなおにまんがに出ちゃっている。ふつうに言われる『女の子がいちばん輝いている時期』が、この崇高きわまる創作へと捧げられているのだ。
まあ、じっさい崇高でもありつつ、あわて者のヒロインが道ばたでイヌのふんをやたら踏む、てなお話だがっ。そうしてお話の最中にルーズソックスが流行ったりすたれたりしながら、2003年までも女子高生を演じ続けていた≪まゆみ≫なのだった。

ところで今作を見た方はご存じのように、このお話はヒロインが彼氏の≪いとー君≫に超ゾッコン…として始まるのだが。しかし巻が進むにつれ、彼女のカレへの態度がだんだんと冷淡かつ冷笑的になっている(!)。これがまた、何ともウソのないところで…!

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